ダイバーの皆さんへ、パラオの再圧チャンバーについて
年末年始、およびパラオのベストシーズンをひかえ、ダイバーの皆さんへ情報発信です。
パラオ国立病院に設置されている再圧チャンバーは、老朽化が進み、現在使用中止の
措置がとられています。 使用中止の措置はとられているものの、免責同意書に署名
すれば動かしてくれるようです。
しかし、老朽化が進んでいるため、途中でどうなるかわからない状況での治療となります。
パラオを訪れるダイバーの皆さん、減圧症のリスクについて、今一度真剣に考えてくださ
いね。 実際に昨年までの実績では、日本人ダイバーがチャンバーを利用した回数が増
えているとのことです。
皆さんは、海外旅行に行く際、旅行傷害保険やダイビングの保険に加入はしています
か? もし万が一、ダイビングで事故にあってしまった場合、パラオではまともな治療が
できない状況にあることを頭に入れておいてください。
観光で訪れる方が増え、パラオも大分発展してきてはいますが、医療の環境は十分に
整ってはいません。 各オペレーションは安全に楽しめるよう努力していますが、事故を
ゼロにすることは難しいことです。
パラオ国内から医療設備の整ったところへ患者を運ぶ手段も問題があります。
もちろん定期便の飛行機であればそれなりの配慮はしてくれますが、条件が整わない
限り融通は利きません。乗せてもらえない可能性もあるのです。
たとえば、緊急の事態が発生して医療ジェットが必要になるとどうなるか?
数千万円の費用がかかるそうです。(医療ジェットはグアムから飛びます)
また、医療ジェットを飛ばすためにはその費用を回収できるための証明が必要となるそう
です。 保険に入っているか、保険のカバーできる内容、金額はいくらなのかなどなど。
費用回収の目途が立たない場合には、医療ジェットは飛ばないそうです。
旅行会社で加入している保険、各個人で加入している保険、各オペレーションが加入して
いる保険、これをあわせれば何とか飛んでくれるレベルになるのではないかというところです。
チャンバーがまともに稼動しないこの状況下で皆さんに考えていただきたいのは、
・深い深度のダイビングは避ける。
・限界に近いダイビングは避ける。
・浮上スピードに気をつける。
・飛行機登場までに十分な時間を設ける。
こんな基本的なことのみです。 もちろんご自身の体調管理も重要ですよ。
(本当に基本的なことばかりで、チャンバーの有無は関係ありませんね)
最後に、
潜水終了後の飛行機搭乗に関するガイドラインについては賛否両論ありますが、
このガイドラインに従えば減圧症にならないというものでもありません。
あくまで目安で、減圧症発症のリスクは個人個人まったく異なります。
ダイビングは楽しい、パラオの海をもっと潜りたい、その気持ちは良くわかりますが、
安全面のことも十分考えていただいたうえで、楽しいダイビングをしましょう。




