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ラオで『ホントー(本島)』と呼ばれるバベルダオブ島に通い、パラオ人スタッフに囲まれて仕事をしています。そのためその土地の話を見たり聞いたりする機会が比較的多いのですが、今回はそんな話の中からパラオの神話にまつわる場所の話を。
パラオはもともと文字を持っていなかったため神話や伝説が口承で伝えられてきました。数多くある話の中でストーリーボードにもよく描かれている『ウアブ』という有名な神話があります。簡単に説明すると「昔、パラオはアンガウル島(ロックアイランドの南、ペリリュー島の南西10kmに位置する島)しかありませんでした。ある時ウアブという男の子が生まれましたが、とても成長が早く食欲も旺盛で島にある食べ物では足りず仕舞いには島の人々まで食べてしまいました。島民は成長が止まず巨人となるウアブを恐れ、薪を積み焼いてしまいました。ウアブは焼け果て海に倒れて今のパラオの島々になりました」と言ったところでしょうか。
神話でウアブの体はバベルダオブ島になりました。パラオ人スタッフの話によるとこの神話にまつわる場所があるというのです。
休日、バベルダオブ島の西側ほぼ中央に位置するガスパン州にあるイボバン村へ。そこに住むパラオ人に案内してもらい車で移動。着いた先はコンパクトロードと呼ばれるバベルダオブ島を一周する道からほんの少し逸れた道の突き当たり。そして目の前は草木が茂る原野。
車から降りると「Let’s Go!!」颯爽と原野をかき分け突き進むパラオ人。原野を越えると椰子やビンロウジュの木々が生い茂るジャングルの中へ。道はあるはずもなく軽快に進むパラオ人を見失わないようになんとかついて行きます。パラオ人は途中ビンロウジュの実を取ってくる余裕あり。坂を下り沼地を越え40分ほど歩くと真っ赤な水が流れる小川に辿り着きました。
この小川、『ウアブハート』と呼ばれる場所でバベルダオブ島を流れる川の源流です。ここは倒れたウアブのちょうど心臓にあたる場所。赤い水が流れ、川の一部がハート型になっています。体のわりに小さな心臓ですが(笑)
赤い水の正体はこの場所だけ川底の岩肌が赤く、木漏れ日で照らされると流れる水が川底の色を映し川全体が赤く見えるのです。暫しせせらぐ川の音と深い緑の中で癒されて険しいジャングルの中を帰路につきました。
今回のようなジャングルの中は地元のパラオ人がいないとなかなか行くことが出来ません。でも神話にまつわる場所は他にもまだまだ沢山あります。そんな場所を探す手始めはパラオの神話や伝説を知ること。
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Name:ずっく |


